2021年2月24日水曜日

来年からの改革 変化する高校入試①

  新しい学習指導要領に基づいた入学者選抜の変化は、高等学校入試にも現れてきています。北海道教育委員会は2019(令和元年)7月に『道立高等学校入学者選抜における改善の基本方針』を発表しています。

その大きな柱は、①『学校裁量問題』の廃止、②定時制課程での自己推薦入試の導入、③インフルエンザ罹患者への追試実施、となっており、①、②については、現在(2020年度)の中学2年生が高校受験を行なう、2022(令和4年)3月の令和4年度入学者選抜より実施されることが予定されています(③については今回の令和3年度入学者選抜より実施されます)。

 北海道の公立高校入試においては、2009(平成21)から『学校裁量問題』が実施されてきました。5教科のうち英語・数学・国語の問題の一部で、全道一律の『標準問題』とは別に難易度の高い問題を用意し、各高校が『裁量問題』へ差し替えるかどうかを選択できる、というものです。

 今回の改善においては、この『裁量問題』を廃止して、『標準問題』と統一化を行ない、新学習指導要領の趣旨を踏まえて、基礎的・基本的な知識及び技能と共に、思考力、判断力、表現力等についてもバランスよく問う、としています。

 同時に、現在の各教科60点満点×5科目で300点満点から各教科100点満点×5科目で500点満点へ、解答時間は各教科45分が各教科50分へと変更されます。

 一昨年7月のこの『基本方針』発表以降道教委からは、問題作成の具体的な方針や、選抜時の学習点(内申点)と学力点(当日の得点)の比(現行1:1)が変わるかどうか、などの発表はまだ1度も行われておりません。

 それでは、この公立高校の入試改革で、実際にどのような変化が起こるのでしょうか。来週の木曜日にこのブログにて、予想される点についてお話してみたいと思います。

 


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 澄川教室・鈴木

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