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2022年2月24日木曜日

高校受験時の進路選択【公立高編⑦】

  先週の記事の続きです。主に新中3生向けの記事です。ヶ月に渡って連載してきたこのシリーズも、公立高編については今回が最終回です。今週は『多様なタイプ』の高校について紹介したいと思います。

【全日制普通科単位制・全日制専門学科単位制】

 全日制普通科単位制及び全日制専門学科単位制は、普通教科に加えて商業や工業などのそれぞれの専門学科に関する教科を中心に、多様な選択科目を開設しており、生徒は自分の興味・関心や進路希望等に応じて必要な科目を選択して学ぶことができます。

 また、生徒の学習の実態や進路希望等に応じて、少人数授業や習熟度別授業など、きめ細かな学習指導が行なわれています。

【普通科フィールド制】

 普通科フィールド制は、フィールドとよぶ科目群(この中には、数学や理科などでの発展的な内容を扱った科目や情報、福祉、環境などの専門科目を含みます。)を複数設定しています。フィールドは、キャリア教育の観点に立って、生徒の興味・関心や進路希望等に対応できるよう、複数の分野にわたって設定されています。

生徒は、興味・関心や進路希望等に応じて自分でフィールドを選択して学ぶことができます。1学年では、将来の進路等を十分考慮してフィールドを選択できるようガイダンスを行い、2学年以降にフィールドを選択します。


 
【アンビシャススクール】

 アンビシャススクールは、基礎的・基本的な知識・技能の確実な定着や社会的・職業的自立に向け必要な能力や態度の育成に重点を置く新たなタイプの特色ある高校です。生徒が自己の生き方を考えながら、「分かる喜び」を感じたり、「もっと学びたいという気持ち」を高めたりするため、学ぶ意欲に応える学習指導が行われます。

 公立高編は今回で終了です。

 澄川教室・鈴木


2022年2月17日木曜日

高校受験時の進路選択【公立高編⑥】

 先週の記事の続きです。主に新中3生向けの記事です。今週は定時制高校・通信制高校についてお話ししたいと思います。


【定時制課程】

夜間やその他の特別な時間などに学習する課程です。⼀般に、月曜日から金曜日の夜間に4単位時間ずつ勉強して、修業年限は4年とするのが基本です。単位制の定時制高校に通い、年間当たりの習得単位を増やすことや、高校卒業資格認定(高認)試験合格科目の単位認定により、必修科目を含めて74単位以上習得できれば、修業年限3年で卒業できる場合もあります。また、夜間定時制だけではなく、昼間定時制の学校もあります。

札幌市北区の道立有朋には、単位制による定時制の課程が設置されており、午前、午後、夜間の都合の良い時間に授業を選択して学ぶことができます。修業年限は3年以上です。

 札幌市中央区の市⽴⼤通⾼校は、午前部、午後部、夜間部の3部制ですが、所属する部以外の授業も選択して学ぶことができます。修業年限は3年以上です。



【通信制課程】

自宅での学習と、スクーリング実施校またはスクーリング協力校へのスクーリングを学習の中心とする課程です。

札幌市北区の道立有朋には、通信制の課程が設置されています。⾃宅で教科書を用いながら、⾃学⾃習して作成したレポートを郵送等で提出するとともに、⽉平均2〜3回のスクーリング(登校しての面接による指導)に参加します。スクーリングは、実施校である有朋⾼校では⽇曜⽇と⽕曜⽇に、道内32校の協⼒校では 主に⽇曜⽇に実施されます。年2回の所定の試験を受け、74単位以上習得できれば、卒業となります。修業年限は3年以上です。

かつては働きながら高校へ通う人々が定時制課程・通信制課程の中心でしたが、近年は、多様な教育の機会を提供することも大きな役割の1つとなっています。

澄川教室・鈴木

2022年2月10日木曜日

高校受験時の進路選択【公立高編⑤】

  先週の記事の続きです。主に新中3生向けの記事です。今週は総合学科についてお話ししたいと思います。

総合学科は、普通科・専⾨学科に並ぶ第3の学科として設けられたもので、幅広い選択科⽬の中から、⾃分で科⽬を選択して学ぶことができます。国語や数学などの共通教科のほか、商業や福祉などの複数の専⾨教科から、興味・関⼼や進路希望等に応じて科⽬を選ぶことができます。


多様な選択科⽬があるので、生徒の科⽬選択の⽬安となるよう、関連する科⽬をまとめた「系列」という科⽬のまとまりを複数設定しています。系列は各高校ごとに異なります。

札幌厚別高校を例に挙げると

①数理系列

②人文系列

③美術系列(絵画、彫刻、クラフトデザイン、メディアデザイン)、

④音楽系列(ピアノ、弦楽器、管楽器、声楽)

の4系列が設定されています。

総合学科では、⾃分の就きたい職業と、未来の⾃分の⽣き⽅について深く考える科⽬である『産業社会と⼈間』が必修科目となっています。進路への自覚を日々深めることにより、学習する科⽬の意義を学ぶことや科目選択の際にも役⽴ちます。

澄川教室・鈴木

 

2022年2月2日水曜日

高校受験時の進路選択【公立高編④】

  先週の記事の続きです。主に新中3生向けの記事です。専門学科には大きく分けて2つのグループがあります。先週までご紹介してきた職業学科のグループと今日からご紹介する専門学科(専門学科の中の『専門学科』)のグループです。

【理数科】

理科・数学に関⼼がある⽣徒を対象に、観察、実験、実習など、事象を探究する過程を重視して、科学的に考察し処理する能⼒を育てる学科です。



【外国語科】

実践的な英語⼒を⾝に付けるとともに、⽇本と世界の ⽂化について学び、⽇本⽂化を発信しつつ、探究⼼を持って地域・国際社会と関わり、教養を⾼める学科です。国際文化科などの名前がついています。

【体育科】

⽣徒⼀⼈⼀⼈の能力・個性を引き出しながら、専⾨科⽬の競技⼒の向上を図るため、スポーツの専⾨的な 知識や運動技能を学び、スポーツ界の発展に寄与する⼈材を育ています。

【⼯芸科】

制作活動や作品交流を通じて、ものづくりの技術を磨きます。美的感覚を養い、機能性の追求や作業⼯程の検討を通して、社会に積極的に関わる姿勢や思考⼒を⾼め育てます。


各学科の主な学習内容

 

 各学科の主な学習内容は上のようになっています。普通科は英語・数学・国語等をはじめとする共通教科が全体の中の大きな割合を占めています。専門学科は共通教科と専門教科との割合がほぼ半々となります。総合学科は、必修科目の割合が小さく、多くの種類の教科・科目から選択を行なうことが可能になっています。

 澄川教室・鈴木


2022年1月19日水曜日

高校受験時の進路選択【公立高編②】

  先週の記事の続きです。主に新中3生向けの記事です。

【学科の種類】

公立高校の学科の種類について詳しく述べていきます.

【普通科】普通科は、将来において必要とされる知識・技能の基礎となる教科・科目(共通教科)や、幅広く教養を高め、自己の特性や将来の進路に適した教科・科目を学ぶのが特徴です。近年では高校を卒業した後に、4年制大学や短大、専門学校等へ進学するのが前提となっており、すぐに就職する生徒は少ないです。

【専門学科】専門学科は、大きく分けて2つのグループがあります。

職業学科に該当するのが、農業科工業科商業科水産科家庭科看護科福祉科等で、高校を卒業した段階ですぐに職に就くことができるよう、専門教科の時間が大きな割合を占めています。なお、最近では職業科を卒業した後に4年生大学等へ進学する生徒も増えています

専門学科(専門学科の中の専門学科)該当するのが、理数科外国語科体育科工芸科等で、こちらのグループでは、専門教科の時間が多めになっているものの、普通科に近いカリキュラムが組まれており、普通科と同様に高校を卒業した後に、4年制大学や短大、専門学校等へ進学する生徒が多いです。

【総合学科】総合学科は、普通科・専門学科に並ぶ第3の学科として設置されたもので す。様々な科目が開設されており、生徒は将来の進路などを考えながら、自分で科目を選んで学習することができるのが特徴です。

 専門学科の中の職業学科の種類について詳しく述べていきます。

【農業科】

 伝統的な稲作や畑作について総合的に学ぶ農業科をはじめ、果物や野菜、花卉(かき)の栽培について学ぶ園芸科、肉牛や豚の飼育・加工を学ぶ畜産科、乳牛の飼育と乳製品の加工を学ぶ酪農科などがあります。

 

【工業科】

 第2次大戦前から続く伝統ある学校では、建築科、土木科、機械科、電気科の4科が置かれていることが多いです。

 建築科では、ビルや住宅の設計、製図、施工について学び、2級建築士を目指します。土木科では、道路、鉄道、橋の計画、設計、施工について学びます。機械科では、機械の設計、製図、製作、操作について学びます。電気科では、電気の分野で情報、製造、保守、工事、技術サービスについて学びます。

 近年では、化学を工業分野で利用することを学ぶ化学科、エレクトロニクス部品について特化した電子科、コンピュータ工学や情報工学について学ぶ情報科学科なども増えています。

 次回へつづきます。 澄川教室・鈴木

2021年11月11日木曜日

公立高校入試の新しい解答用紙

北海道教育委員会(道教委)は、1029日に、2022(令和4)年度以降の公立高校入試において、一般入試の学力検査で用いられる解答用紙の見本を発表しました。

学力検査における解答用紙の様式(サンプル)

 今回発表された解答用紙の見本は、この春に行われた2021(令和3)年度の公立高校一般入試の入試問題をもとに作成されたたものになります。北海道教育委員会のウェブサイトにおいてPDF形式で公表されており、国語・数学・社会・理科・英語の全5教科分を閲覧することができます。なお、これまでの解答用紙の大きさはB4版でしたが、A3版へと変更されます。

(英語の解答用紙の見本)

 2022(令和4)年度入試から、公立高校入試の一般入試は大きな変更が予定されています。学力検査においては、学校裁量問題・標準問題の区分を廃止し、全生徒に同一の問題が課されます。全教科で基礎的・基本的な知識および技能、に加えて思考力・判断力・表現力等をバランス良く出題する新しいタイプの問題への移行が予定されています。得点についても、これまでの1教科60点満点、5教科合計300点満点から、1教科100点満点、合計500点満点への変更が行なわれ、解答時間が、各教科45分間から50分間へと5分延長されます。聴き取りテストの配点は、全体の25%だったものが、全体の3035%程度に増加されます。

 澄川教室・鈴木

2021年7月7日水曜日

公立高校入試の学校裁量・推薦要件発表

 

来年春に行なわれる令和4年度(2022年度)公立高等学校入学者選抜について、北海道教育委員会は6月21日、『学校裁量についての実施予定一覧表』と全日制普通科の『「推薦の要件」一覧表』を公表しました。



『学校裁量についての実施予定一覧表』には、各高等学校・学科ごとに推薦入試の入学枠(%)と面接以外に実施する項目、一般入試の学力検査の傾斜配点、学力検査以外に実施する項目、複数尺度による選抜で重視する項目が掲載されています。なお、一般入試の学力検査における学校裁量問題は、2022年度入試より廃止とする方針が既に発表されております。

 「推薦の要件」一覧表』には、各高等学校ごとに入学枠(%)と推薦の要件(志望してほしい生徒像)が掲載されています。来年度より千歳北陽高、函館中部高、北見北斗高の3校が、新たに推薦入学者選抜を実施することになり、今年度(2021年度)比3校増の計159校で推薦入試が実施されます。

傾斜配点等の学校裁量がある高等学校を受験予定の生徒さんや、推薦入試による受験を考えている生徒さんは、ぜひご確認してみていただければと思います。

公立高校の全体の入試日程以下の通りです。(いずれも2022

推薦入試             2月10日

一般入試の学力検査        3月 3日

追検査(インフルエンザ罹患者等)   3月 8日

合格発表             3月16日


澄川教室・鈴木

2021年6月16日水曜日

公立高校一般入試の平均点

  北海道教育委員会は6月15日、2021年3月に行った公立高校一般入試の学力検査の結果を公表しました。北海道では、各高校の裁量によって利用を決める、難易度の高い『裁量問題』と、一般的なレベルの『標準問題』の2種類の入試問題が使用されています。


 

5教科合計(1科目60点満点で300点満点)の平均点は、『裁量問題』が193.1点(2020年度183.4点で+9.7点)、『標準問題』が135.0(2020年度125.0点で+10.0)、といずれも大きく平均点が伸びました。

教科別を見てみますと、数学の標準問題が28.3(2020年度23..2点で+5.1)、裁量問題が33.9(2020年度30.1点で+3.8)、と近年にない上昇を見せています。裁量問題のない理科は30.1(2020年度26..0点で+4.1)と、これも大きく伸びました。国語の裁量問題のみ平均点が下がり37.9(2020年度38..4点で-0.5)でした。

北海道では新型コロナウイルスの影響で、2020年の2月末から中学校の休校が始まり、実質3か月間の休校となったため、全教科で出題範囲の縮小が行われました。英語では中学3年最後の『関係代名詞』、数学では中学3年後半の『相似な図形』『円周角』『三平方の定理』が除外され、例えば数学の図形分野の出題はすべて、中学1・2年での履修範囲からとなっていました。道教委は入試直後のコメントとして「例年と変わらない難易度にした」と発表しておりましたが、実際には平均点は大幅に上昇したことになります。

 2022(令和4年)3月の令和4年度入学者選抜より、北海道の公立高校の入試の仕組みが変わります。難易度の高い『学校裁量問題』が無くなることにより、現在の『標準問題』のレベルの問題に統一される、ということは無さそうです。むしろ『標準問題』が無くなって、現在の『裁量問題』の方へ近づいていくのだ、と予想されます。

教科書丸暗記型、一問一答型の勉強法だけでは、通用しない入試にだんだんとなってきています。来年度以降は、この方向性がなお一層強化され、記述問題、資料の読み取り問題、複数単元の融合問題が更に増えていくことでしょう。教科書の本質を身につけた上で、さらに『考える力』を発揮できるようになることが求められています。

澄川教室・鈴木

2021年6月9日水曜日

来年度以降の公立高校の配置計画

 

 北海道教育委員会がは6月1日、2022年度以降の公立高校の配置計画案を発表しました。この計画は、高等学校進学希望者数に見合った定員を確保することを基本とし、中学卒業者数の状況を踏まえながら、学校・学科の配置や規模の適正化を図るために、向こう3年間の計画を策定するとともに、それに続く3年度分の見通しを示すものです。

 今回はオホーツク中学区の留辺蕊(るべしべ)高校の募集停止が決定しましたが、石狩学区については新しい動きはありませんでした。

 しかし、石狩学区においても、昨年度までの計画で、既に以下のような来春以降の配置が決定されております。現在中学3年生の子どもさんはぜひ確認しておいてほしいと思います。

 


【2022(令和4)年4月入学生】

=道立高校=

札幌月寒高校(普通科)7学級(定員280)→8学級(定員320) 1学級増

札幌北陵高校(普通科)7学級(定員280)→8学級(定員320) 1学級増

札幌手稲高校(普通科単位制)7学級(定員280)→8学級(定員320) 1学級増

札幌丘珠高校(普通科)7学級(定員280)→8学級(定員320) 1学級増

=市立高校=

市立旭丘高校(普通科単位制)8学級(定員320)→(普通科単位制)6学級(定員240)+

                  (理数情報科単位制) 2学級(定員80) 学科新設

                                 

札幌月寒、札幌北陵、札幌手稲、札幌丘珠の4校は2020年度に1学級(定員40)を減らしたばかりでしたが、札幌市内の中学校卒業生の増加に伴い、減らされた定員が復活となりました。札幌丘珠は現在普通科フィールド制をとっておりますが純粋な普通科に転換されます。

札幌市立旭丘高校では、来春に2学級(定員80)の理数情報科が新設され、普通科は2学級減となります。

 また、前回計画時に1学級増が予定されていた恵庭北高校(普通科)については、9月の正式な計画発表時まで結論が保留となりました。

2021年度春の入試で2次募集を行なったにもかかわらず1学級以上の定員が満たされなかった札幌南陵高校、札幌東豊高校、野幌高校、千歳北陽高校の4高校で、2022年度に各1​学級減が行われる可能性がありますが、こちらも9月の正式な計画発表時にはっきりとする予定です。

澄川教室・鈴木

2021年3月24日水曜日

【速報】2022年度北海道公立高校入試の変更点

 

北海道教育委員会(道教委)は3月22日に、『令和4年度道立高校入試の変更点について』と題するリーフレットを発行しました。

これまでの道立高校入試との変更点として、

① 『裁量問題』『標準問題』の一本化

② 得点を各教科100点満点の500点満点とする。

③ 試験時間を各教科50分とする。

ここまでは既に発表されていました。このブログにおいても紹介しています。


 今回新たに追加で発表された点について見ていきたいと思います。

④ 『英語』の聞き取りテスト(リスニング試験)の配点と方式が変わる。 

 今年度までの試験では、『英語』の聞き取りテストの配点は、60点満点中15点で全体の25%を占めていました。来年度からは100点満点中30~35点となり、聞き取りテストの割合は全体の3分の1に引き上げられることになります。

 また、今年度までの試験では、聞き取りテストの問1、問2、問3すべてで問題を2回読み上げていましたが、来年度からは一部で1回のみの読み上げとなります。

 文部科学省は英語について「読む」「聞く」「書く」などの技能を重視する方針を示しており、北海道でも、この3技能をバランス良く出題に反映すると同時に、難易度を引き上げる、ということのようです。

⑤ 解答用紙が大きくなる。

 現在B4版の解答用紙が、A3版になります。単に解答用紙が大きくなるというだけではなく、記述式の解答の占める割合が更に増加することが予想されます。

また、各高校の裁量で実施できる『実技等』の項目が「実技・面接・作文」から「実技・面接」に変更されており、代わりに国語の試験でこれまでよりも文字数の多い「作文」が出題される可能性があります。

⑥ 定時制課程で自己推薦入試の導入

各高校の裁量で、定員の30%程度まで自己推薦入試が実施できるようになります。

以上、詳細は道教委ホームページで見たりダウンロードすることができます。高等学校入学者選抜情報のページ内、「令和4年度以降入学者選抜について」をご覧ください。

澄川教室・鈴木

高校受験時の進路選択【公立高編⑦】

    先週の記事 の続きです。主に新中3生向けの記事です。 2 ヶ月に渡って連載してきたこのシリーズも、公立高編については今回が最終回です。今週は『多様なタイプ』の高校について紹介したいと思います。 【全日制普通科単位制・全日制専門学科単位制】   全日制普通科単位制 ...