入試の延期という事態をもたらした大雪もようやく去り、快晴の中、公立高校の入試日を迎えることができました。
先週の続きです。2022年(令和4年)3月の令和4年度入学者選抜より、北海道の公立高校の入試の仕組みが変わります。この入試改革で、実際にどのような変化が起こるのでしょうか。予想される点についてお話してみたいと思います。
前回のポイント
①『学校裁量問題』『標準問題』の区分が無くなり一本化
②60点満点×5科目で300点満点から100点満点×5科目で500点満点へ
③試験時間が各教科45分間から50分間へ5分延長
道教委が発表した文書『道立高等学校入学者選抜における改善の基本方針』には、次のように書かれています。
「基礎的・基本的な知識及び技能とともに、思考力、判断力、表現力等についてもバランスよく出題する」
すなわち、難易度の高い『学校裁量問題』が無くなることにより、現在の『標準問題』のレベルの問題に統一される、ということは無さそうです。むしろ『標準問題』が無くなって、現在の『裁量問題』の方へ近づいていくのだ、と予想されます。
実はこの10年のあいだに少しずつですが、北海道の公立高校の入試問題の難易度は上がってきています。国語読解での解答の文字数の増加、数学での出題文の長文化、英語での出題文の単語数の大幅な増加、理科や社会での複数資料の同時読み取り、記述問題の増加、完全解答(2つ以上の問が1組となって全て正しい解答であれば配点される)の問題の増加などが例として挙げられます。
かつてのように、教科書丸暗記型、一問一答型の勉強法だけでは通用しない入試に、だんだんとなってきているのです。来年度以降は、この方向性がなお一層強化され、記述問題、資料の読み取り問題、複数単元の融合問題が更に増えていくことでしょう。教科書の本質を身につけた上で、さらに『考える力』を発揮できるようになることが求められています。
『考える力』を伸ばす学習塾パシフィック・セミナーでは、ただいま『中学準備講座』を新中学1年生向けに開講中です。各種学習応援特典付きでご好評をいただいております。ホームページよりお気軽にお問い合わせください。
澄川教室・鈴木
0 件のコメント:
コメントを投稿