2021年2月17日水曜日

総合型選抜 変化する大学入試③

 

先週の学校推薦型選抜に続いて、今回は総合型選抜について見ていきたいと思います。総合型選抜とは、各大学・短大・学部が定めている『アドミッション・ポリシー(入学者受け入れ方針)』に基づいた、その大学の求める学生像にふさわしい人物を採用する方式で、以前はAO入試と呼ばれていました。

高等学校長の推薦がなくても出願が可能で、調査書を含む書類、学び・入学への意欲、目的意識の高さ、などが選抜の判断材料とされます。総合型選抜を行っている大学は、一時期減少したものの近年再び増加し、現在では8割以上の私立大学で実施、国公立大学での実施も増加しています。


 (出典:文部科学省・平成30年度国公私立大学入学者選抜実施状況)

そしてこの総合型選抜においても、変化の流れが生まれています。2020年度からは、文部科学省の新しい方針を受けて、一定の基礎学力をはかるタイプの入試を取り入れた大学が増加しています。新しい方針では、各大学が実施する評価方法(小論文、プレゼンテーション、面接、実技試験、各教科・科目に関わるテスト、課題図書の感想文・レポート、資格・検定試験の成績など)等、または『大学入学共通テスト』のいずれかが必須とされました。

これまでは海外ボランティア等のユニークな活動の経験者や、特定の分野ににおいて素晴らしい実績を残している受験生に利用されることの多い入試でしたが、これからは一定の学力レベルも要求されるようになっていきます。

パシフィック・セミナーの高校コースでは、ステップアップしながら学力を高める授業を受講できるほかに、総合型選抜に必要な、志望理由書、小論文、面接、レポート等の入試対策も指導しております。総合型選抜での合格を目指すみなさん、ぜひご相談ください

澄川教室・鈴木

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