悲しい、寂しい、困った、うれしい、楽しみ、わくわくする、、、
このような、感情を表す言葉を、ご家庭でどれくらい使っていますか?
先日、体験授業にお越しになったご家庭のご相談です。
比較的勉強が好きなお子さんでしたが、
お家でお母さんにこぼすお話しでは、
「国語の、この人の気持ちって聞かれたって、わからない!」
ということです。
感情の読み取りができないという悩みは、よくあります。物語は、いろいろな解釈ができますから、自由に感じ取っていいじゃないか、という気持ちです。
小学生のうちに、いろいろな感情を想像することは、
芽生え始めた感性を膨らませるために必要な時間です。
ですから、小学校の国語では、登場人物の感情を、
さまざまな角度から考えてみまる体験を、行うのです。
その流れで、クラス全員が違う気持ちを感じ取ってもいい、
ということになります。
ところが、です。
テストになると、突然自由ではなくなるのです。
登場人物の気持ちを、決められた解答に合ったように答えるという答え方に変わります。
これに、子どもたちは戸惑うのです。
自由に想像していい場面と、相手の求めている答えを答える場面とを、
無意識でこなしている子どももたくさんいます。
でも、できない子は、なかなかに居心地の悪い思いをします。
「できるように努力しなさい」と言っても、
何を努力していいかわからないかわいそうな状態になります。
「ここに、感情を表す言葉があるでしょう!」と言っても、
どの言葉が感情を表す言葉なのか、区別できず、とまどいます。
「書いてあることを探して書けばいいんだよ」と教えても、
どこからどこまでを書きぬけばいいのかもよくわからなくて
余計なことをたくさん書いて、面倒な作業となります。
ですから、もし、うちの子が、感情の読み取りができていないな、と気づいたら、
子どもにいろいろなことを言って聞かせる前に、
おうちでの会話で、意識してほしいことがあります。
「それは悲しかったね」
「わー、うれしい!」
「ドキドキするね」
「怖いからやだね」
・・・
どうでしょうか。
このような気持ちを表す言葉を、お家で意外と使っていないのではないでしょうか。
親子の間で、気持ちを表す言葉を使っていないとうことは、
ありがちです。
白石教室:北山あさえ
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