2021年3月10日水曜日

学力点:学習点の比は? 変化する高校入試③

2022(令和4年)3月の令和4年度入学者選抜より、北海道の公立高校の入試の仕組みが変わります。この入試改革で、実際にどのような変化が起こるのでしょうか。先週に引き続き、残りの2点についてお話してみたいと思います。

・60点満点×5科目で300点満点から100点満点×5科目で500点満点へ

・試験時間が各教科45分間から50分間へ5分延長

  配点が増えて、解答時間が伸びるということは、記述式問題の増加が予想されます。国語の解答の指定文字数の増加、数学の文章題や関数、図形の問題、理科・社会での記述式問題、英作文といった、現在既に用いられている出題形式において、より一層の強化が図られる可能性があります。

 もともと『学校裁量問題』が導入された経緯として、当時の『標準問題』が成績上位層にとって得点しやすく、高得点を取る生徒が続出し差がつきにくい、言い換えれば合否を決定しにくい、という課題がありました。今回の入試改革によって、かつてのこのような課題は生まれにくくなりそうです。 

 また、試験の満点の変化が内申点の扱いに影響するのかどうかも気になるところです。現在は学力点(当日点)300点満点、学習点(内申点)315点満点を、1:1の比で判定に用いるのが基本です(定員の7割程度)。学力点が500点満点になった際に、この比に変化があるのかないのか、正式な発表が待たれます。北海道教育委員会は2019(令和元年)7月に『道立高等学校入学者選抜における改善の基本方針』を発表後、何ら追加の発表を行なっておりません。具体的な出題方針と、判定時の学力点と学習点の比については何らかの発表を行なっていただきたいと考えます。

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澄川教室・鈴木

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