学校というのは、
「子どもが社会に出るための練習をするところ」です。
安全に失敗したり、時にはやり過ぎて叱られたりしながら、
実際の体験や、友達との共同作業を通して
達成感を味わったり、成功体験を積んだり、
仲間との共有感覚を感じたりしながら、社会性を身につけていく場所です。
宿題は、「決められたことを期限内にきちんとやる練習」ですから、
「勉強をできるようにする」とか「学校で習ったことを復習する」と考えるより、
「できることと、やることは、別のこと」という気持ちで我が子に子どもに話した方が、
上手くいくことが多いようです。
「学校の先生の説明って、わかりにくい。」
「みんなが、いろいろな意見を言うけど、よくわからない。」
「なんでわざわざみんなとそんなことやらなければならないの。」
「できるんだから、できない子だけ宿題出せばいいのに。」
のような、発言を子どもからよく聞きます。
もちろん、
学校で習ったことをできるようにしたり、復習したり、という意味はありますが、
できる子どもにしてみたら、
なんで大人の決めたみんな一緒の問題を自分がやらなきゃならないんだ。
個性が大事とかあなたは特別よ、と言われて育った子ほど、
自分は、これをやる必要を感じない、と言います。
大人の価値観で見ると
「決められたことや要求されたことを、毎日コツコツやったり、
まずは期限内にきちんとやりこなしたりすることが大事」
ですから、わが子の提出物に目や気を配るのは、当然です。
「宿題がいや!」と思っている子は、このことが分かっていないケースがほとんどです。
期限内に要求されたことをこなすことが社会に出てから求められる力です。
そして、もちろんそれは、中学でも高校でも成績アップのために必要な能力です。
そのことを、親から子どもにきちんと伝えてあげることが大切です。
その上で、勉強の内容がきちんと⾝についているかどうかについては、
普段の様子や会話の中や、テストの内容から、別の機会にくみ取ってあげると、
子どもの気持ちもぐっと前向きになります。
白石教室:北山あさえ
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