“自分は親ばかだ”と思っているお父さんお母さんは、比較的多い割合でいらっしゃいます。
でも、
子どものことを、こういうところがいいところだ、と思っていても、
普段は、めったにそんなことを口にすることはできません。
赤ちゃんのうちであれば、周りからほめられて、自分もデレデレしていても、
雰囲気的に許されることも多くありますが、
子どもが、小学生、中学生となっていくうちに、
“自慢の娘”、“自慢の息子”というような発言はほとんど見られなくなっていきます。
その代わりに、“うちの子は、、、、”という愚痴が増えます。
お母さん方とお話ししていて、
ほとんどの方が、最初のうちは、
「子どもがこうだった」「ああだった」と、うまくいっていないことをお話しされます。
ご家庭では、ほんとにお母さんは子どもさんのことを心配されているんだな、
苦労しているんだな、大変だろうな、
同じ状況だったら、私も愚痴ってしまうだろうな、と思うと同時に、
お母さん、本当に頑張っているんだな、子どものことが大好きなんだろうな、
一生懸命なんだなと感じるので、
お話を伺っているうちに、だんだんと、
私自身がお母さんと同じ心持ちになってくることがあります。
そして、つい、
「お母さん、本当に、頑張っているんですね。
本当にお子さんのいいところを見てあげているんですね。」
と口から出ることが多いのです。
(お母さんは愚痴を言っていますが、
子どもに期待をしているから、ここが本当はいいところのはずなのに、
というのが見え隠れするので、私の言葉では、いいところ、となることが多いのです)
そうすると、お母さんの方がびっくりして、最初「?」という表情をされるのですが、
「そうなんですよ、この子、こうで、ああで、こんなところがこんな風に、いい子なんです。」
と、お話しを振出しに戻して、言い直しをされることも度々あります。
おそらく、普段では、ご近所や子どもの同級生のお母さんネットワークの中で、
言いたくても言えないあまり話せない悩みや、
話したいけど話せない子どもの自慢話を持っているお母さんもいらっしゃるのです。
私たち塾の先生は、
そんなお母さんが普段はお話しできない子どものいいところを
お母さん方から遠慮することなく伺うことができるちょっといい仕事だなと思っています。一緒にお子さんのいいところを延ばしていってあげたいと思っています。
なにかあれば、ぜひ、愚痴のふりをしたお子さんの自慢話をお聞かせください(笑)
白石教室:北山あさえ
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