寒くなってきましたね。
体調を崩す子どもたちもちょっとずつ増えてきています。
授業中に、鼻をかむこともあるでしょうか。
鼻をかんだら、ごみ箱に行きたいですが、
授業中だったら、
とりあえずは隅っこにまとめておいて、
休み時間になったら捨てに行くのが普通だと思います。
授業中に先生が話しているのに、いきなり立ち上がってごみを捨てに行ったら、
それは、授業中としてはちょっとおかしい行動になります。
“授業”という場面では、
周りに迷惑をかけていないかどうか、
授業の進行を妨げていないかどうか、
自分が先生の話や授業の内容をきちんと聞けているかどうか、
話をしてくれている人(先生でも他の生徒でも)に失礼な行動になっていないかどうか、
こういうことが、行動の基準の優先順位として上位に来るので、
状況を客観的に考える必要があります。
これがもしも、家のリビングでくつろいでいるときあれば、どうでしょうか。
「そんなところに置かないで、すぐに捨てて!」
家族から嫌な顔をされることになりますね。
正しい行動も、
場面によって、優先順位が変わることが往々にしてあるものです。
子どもは、一見正しい行動を使って、
“授業を妨害する”、“大人の邪魔をする”、“自分を正当化する”
ということをよくやります。しかもそれは無意識のことが多いです。
適切な行動ができていないと思われる子どもは、
その行動ができないのではなくて、
行動のタイミング・場面が悪いことが多いものです。
塾ではよくある場面ですが、
「先生が説明しているときに説明を聞かずに問題を解いたり作業をしたりして
問題を解くときに、先生に質問をして説明を聞く」
ということをする子がいます。
これ正しそうに見えますが、正しい行動ではありません。
説明を聞くタイミングで、聞いていないからです。
塾としては、必然的に、定期的に、
“場面が違えば、正しい行動でも正当化されるわけではない”
ということを、教えることになるのですが、
クラス全体として注意しても、そのような“届いてほしい君”には届かないことは、
よくあることです。
ですから、個々に呼んでその子の気持ちに沿って話をしていくことになります。
無意識にこのような行動していることが多い子どもは、
実際の年齢とはほんと度関係ありません。
自分を客観的に見れるかどうかの視点を持っているかどうか、になります。
自分を客観的に見れる子どもは、わりと幼い時から誰に言われなくても行動できます。
自分を客観的に見れない子どもは、
自分を客観的に見たところを想像できないので今その行動になっているわけです。
先生が注意するだけでなく、
親や周りの友達からのフィードバックも時には必要です。
子どもの立場、目線に立って行動を考えると、
どんな子にも必ず正しい理由があるものです。
ですから、どんな子も、指導していけば必ずできるようになることですから、
一つ一つ丁寧に教えていきたいなと思って接しています。
白石教室:北山あさえ
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