3月24日、大学入試センターが2024年度大学入学共通テスト(2025年1月実施)から、高校での新学習指導要領実施を踏まえ、現行の6教科30科目から、新教科の『情報』を加えた7教科21科目にスリム化する方針を発表しました。これは今年の夏に、文部科学省によって正式に決定される予定です。
来年4月から実施される高校の新学習指導要領では、新教科としてプログラミングを含む『情報I』が必修化されます。これが出題されることが明らかになり、情報系や工学系をはじめとした各大学が、入試において新科目『情報』を課すかどうかが注目されます。
『情報I』のほか、防災や地球環境問題等の地理的諸課題を学ぶ『地理総合』、世界と日本の近現代史を扱う『歴史総合』、社会に参画するための知識や態度を身に付ける『公共』も来年4月から必修となります。
2024年度からの共通テストでは、以下のような教科・科目の再編が行われる予定です。
【地理歴史・公民】
『地理総合、地理探究』『歴史総合、日本史探究』『歴史総合、世界史探究』『公共、倫理』『公共、政治・経済』『地理総合、歴史総合、公共』の6科目から最大2科目を選択する形式に代わります。
【数学】
『数学I、数学A』『数学I』『数学II、数学B、数学C』の3科目に再編されます。専門高校在学生・卒業生向けの『簿記・会計』と『情報関係基礎』は廃止されることになりました。
【理科】
現行の基礎4科目が1科目にまとめられ、『物理』『化学』『生物』『地学』『物理基礎、化学基礎、生物基礎、地学基礎』の5科目となります。
大学入試センターは、『情報』『地理総合』『歴史総合』『公共』の4科目のサンプル問題を公表しました。興味のある方はリンク先をご参照下さい。
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