2021年6月30日水曜日

英語民間検定試験と記述式問題は導入せず

  201912月に設置された文部科学省の大学入試のあり方に関する検討会議大学入学共通テストでの、英語民間検定試験記述式問題の2025年度大学入学者選抜(2024年度3月までに実施)の導入について実現は困難である」とする提言案を発表しました



 英語資格・検定試験のスコアを英語成績提供システムを介して一元的に活用する仕組みについては、「試験によって会場数、受検料、実施回数や、障のある受験者への配慮が異なる」等の課題がありこれを短期間で解決することは容易ではないと指摘。「大学入学共通テスト本体並みの公平性等が期待される中にあって、実現は困難である」としました。

 『国語』『数学』への記述式問題の導入については、一定の意義はあるとしたものの、50万人以上が同一日・同一時刻に受験し、短期間でその成績を各大学提供する必要があり、採点者の確保、採点精度、採点結果と自己採点との不一致等の課題について、「解決は容易ではなく、その実現は困難である」としました。

 

 一方、総合的な英語力評価や記述式問題が果たす重要性は認め、各大学が実施する個別試験での充実が必要との考え提示しています具体的には、記述式問題の出題、総合的な英語力の育成・評価、多様な背景をもつ学生の受入れ、入学後の教育との連動や文理融合等の観点からの出題科目の見直し、入学時期や修学年限の多様化への対応等取組みを推進する必要があると提言しています

 英語民間検定試験と記述式問題の共通テストへの導入が正式に見送られたものの、より高度で本質的な大学入試へ向けた大きな変化が始まることが予想されます。

 澄川教室・鈴木

 

2021年6月28日月曜日

音読をして復習回数を増やそう

 


一学期の定期テストも終わり、いよいよ夏休み・夏期講習が近づいてきました。夏休みを充実させるためには、それまでの準備が大切です。この1か月は最高の1か月にしていきましょう。今日は音読と繰り返しについてお話します。

今となっては当然ですが、音読学習はとても学習効果の高い学習法の一つです。

例えば、学習発表会などの劇では、何度も何度もリハーサルなどでセリフを音読しているため、本番で緊張しても自然と出てきます。未だに子供の頃の劇のセリフを覚えていたりしませんか。ちなみに私は中1の時に習った「黄河、長江、メコン、ガンジス、インダス、ナイル、ライン、ミシシッピ、アマゾン」という世界の主な河川の名前の羅列と、高校の時に習った「カ、オ、シ、デ、セキ、ニ、サン、ジュ、ハク、サン、ヨン」という地質年代の頭文字の羅列を今でも言えます。自宅の電話番号や、好きな歌の歌詞などをスラスラ言えるのも同じです。


逆に音読回数が少なければ、忘れやすくなります。つまり、夏休みは学校の進度が止まっており、復習に最適な期間であると同時に、音読回数が減ってしまうと忘れるのに最適な期間に変わります!

記憶しておきたいこととの接触回数(音読回数)を増やして、2学期からスタートダッシュができるように準備していきましょう。


福住教室:白土


2021年6月27日日曜日

できるようになるための第一歩(4) 【 家で、自分で、勉強する 】

 

「家では勉強しないんです…」

 

塾だと勉強するんだけど・・・

家ではなかなか・・・

 

そんな声を耳にすることも多い。

 

塾や学校は勉強する場になっているので、

比較的勉強をしやすい。

 

だから、塾では勉強するけれども

家では勉強しない(できない)という人も多いわけだ。

 




家庭学習を、塾や学校で推奨しているのには意味がある。

 

単純に、勉強の機会を増やした方が成果が出やすいというのもあるが、

それだけではない。

 

家庭学習は、子どもを大きく成長させる。

 

塾で宿題を出しているのは、

家庭学習をやってもらいたいからだ。

 

言い換えるなら、

家で一人で取り組む時間を取ってもらいたいからだ。

 

先生がいなくても、

周りに友達がいなくても、

お膳立てが少しぐらい整っていなくても、

自分一人でも勉強できる。

 

小さな一歩かもしれないが、

自律への一歩だ。

 

塾や学校で、

音読をみんなで一緒にやってみる。

計算の競争を友達とやってみる。

問題を先生に教わりながら解いてみる。

 

そして、家で、一人でもやってみる。

 

その繰り返しで、

だんだん自分一人で考えたり、

自分一人でできたりすることが多くなっていく。

 

周りで環境を整えてもらってやっていたことを、

環境を整えることも含めて、自分でできるようになる。

 

自分で誘惑に打ち勝ち、

自分で勉強道具を用意し、

自分で何をやるか考えて、

自分で取り組む。

 

そのために、

「家で、自分で、勉強してみる」人になってもらいたい。

 

塾や学校でインプットしたことを

家でアウトプットしてみる。

 

さて、そのためにはどうしたものか?

 

塾や学校で勉強できるならば、

家をそういう場(=勉強する場)にしてしまえばよい。

 

家の、特に自分の勉強している場所(勉強スペース)を

「勉強する場」にしてしまう。

 

「勉強する場」を作るための条件を

次回から、紹介していこうと思う。


パシフィック・セミナー 代表 北山義晃

    

 

 

 

 

 

2021年6月24日木曜日

明日は、漢字検定!

 



当塾は、漢字検定の準会場となっておりますので、

明日は、子どもたちが、わんさとやってきて、漢字検定に取り組みます。

明日が楽しみです!

 

ところで、

「漢字の勉強をして、漢字検定を受けるといいですよ。」

「初めて受けるときには、一つか二つ下の学年の漢字検定の級を選ぶといいです。」

「自分の学年より、1つか2つ上の学年の漢字まで読めるようになったら、

 勉強に自信が持てますよ。」

 

当塾では、このようにおすすめすることが多くあります。


漢字の読みについては、インターネットの時代ですから、

子どもが日常的に目にする言葉の数が増えていて、

書けなくても、読めることや、意味が想像できることが大切になってきています。

ですから、漢字の勉強をするときには、漢字の書き取りと同時に、意味も教えていって、

知らない言葉が出てきても、意味が想像できるようにしてあげると、

子どもは漢字の勉強が楽しくなっていきます。

 

書き取りについては、学年相当の漢字が書けることが重要な勉強ではありますが、

一つひとつの漢字の“形”を覚えるというよりは、

熟語で練習して、漢字の組み合わせを覚え、練習していくことが、とても大切になります。

 

たとえば、

漢字の形を覚えている子は多いのですが、

“ゆうせん”席の“ゆう”って、どう書くの?

と聞いたときには、“ユウ”と読む漢字が頭の中に10個以上思い浮かぶはずです。

子どもは、間違えると、残念がって練習をしますが、

“優先”とセットで練習しないで、“優”ばかり練習してしまう子がいます。

 

もともと、“優“を書けるのであれば、練習する必要はなく、

“優先”と練習することで、

“有先”でも“優専”でもなく、“優先”という組み合わせなのだと、

覚える必要があるからです。

 

ちょっと考えれば当たり前のことができないのが、

小学生です。

それを、いちいち、言葉にして教えてあげなければならないのが

面倒と言えば面倒なのですが、

子育てで楽しい瞬間だな、とも思います。

漢・単・計・音

 「家庭学習をやるように担任の先生から言われているんですけれども、何をやれば良いのでしょうか。市販のワークブックなどを買ったほうが良いのでしょうか。どれを選べば良いのかが難しくて…」

「お母さん、大丈夫です。難しくありませんよ。簡単、たん、たん、漢・単・計・音、です!」

「かんたんけいおん? 簡単軽音?」

「いえいえ、漢・単・計・音です!」


 

【小学生のみなさん】

漢字…学校の教科書で今習っている単元で、新しく出てきた漢字を練習します。1日5分

単語…学校の教科書で今習っている単元で、新しく出てきた英単語を練習します。1日5分

計算…学校の教科書に計算練習のページがあるので、そこの問題を解きます。1日5分

音読…学校の英語・国語の教科書を、声を出して読みます。1日5分

1日20分をこの『漢・単・計・音』にあててみましょう。ポイントは、毎日やることです。毎日というのは、土曜日も日曜日も、雨の日も風の日も、毎日20分必ずやるということです。

【中学生のみなさん】

漢字…学校の教科書で今習っている単元で、新しく出てきた漢字を練習します。1日10分

単語…学校の教科書で今習っている単元で、新しく出てきた英単語を練習します。1日10分

計算…学校の教科書に計算練習のページがあるので、そこの問題を解きます。1日10分

音読…学校の英語・国語の教科書を、声を出して読みます。1日10分

1日40分をこの『漢・単・計・音』にあててみましょう。ポイントは、毎日やることです。毎日というのは、大みそかも元旦も、大雨の日も台風の日も、毎日40分必ずやるということです。

 家庭学習を始めてみたい、学校の宿題や塾の宿題ではない勉強も始めてみたい、そんなふうに考えているみなさんは、ぜひこの『漢・単・計・音』から始めてみましょう。この1日20分、あるいは1日40分を続けることによって、ゆっくりとですが着実に成績を伸ばしている子どもたちが増えてきています。

 澄川教室・鈴木

 

2021年6月23日水曜日

これからの勉強について思うこと

 


先日の白土先生のブログにあった通り、今回の中学生の定期テストは難しくなった学校が非常に多かったです。数学と理科では入試レベルの問題がたくさん出題されました。学校のワークを繰り返すだけでは対応できない生徒たちが多かったのではないでしょうか?また、英語は記述問題(英作文)が増え、中1の最初のテストでさえも平均点が50~60点の学校も多かったです。(私が中1だった時の最初の英語のテストは平均点が80点を超えていました!!)今後もこの傾向が続いていくでしょう。


私は約20年ほど学習指導してきて、勉強に本気で取り組まなくてはいけないタイミングがどんどん前倒しになっているように感じています。昔は中3や高3になってから本気で勉強して志望する高校や大学に入っていく生徒がたくさんいました。しかし今は、中学校の定期テストは考えられないほど難化していますし、大学入試も共通テストになり量、質ともに大幅に重くなりました。「受験生になったら本気で勉強を始めればいいや!」が全く通用しなくなってきています。昔は中学受験する小学生以外が塾に行くなんて…という感じでしたが、今は小学生のうちに学習習慣をつけ基礎学力を養成する必要性を強く感じています(特に英語!!!)


生徒たちがこれからもどんどん変わっていくこの状況で、彼らが少しでも困らないよう指導していきたい!と改めて考えさせられる定期テストの変化でした。


白石教室 石川


2021年6月21日月曜日

定期テストが難しくなりました

ほぼすべての学校で1学期末テストが終了しました。結論から言うと難化した学校が多かったです。

去年までは「①知識・理解」「②技能」「③思考・判断・表現」の3つの観点から出題されていました。それぞれ配点は3分の1ずつの出題です。

今年からは基礎問題である①と②がひとつになり、「知識・技能」「思考・判断・表現」の2つの観点からの出題になりました。配点は2分の1ずつです。

つまり、今まで全体の3分の2を占めていた「知識・技能」の配点が、半分まで減ってしまい、応用問題である「思考・判断・表現」の配点が増えたということです。


去年までは、基礎問題がしっかりできれば6~7割得点することが可能でしたが、今年からは5割しか得点できなくなってしまったというわけです。

さらに言えば、テストの点数を挽回することのできていた「関心・意欲・態度」も「主体的に学習に取り組む態度」に変更され、提出物などに重点が置かれなくなったので、相対的にテストに対する比重が増えました。実際に今年からノートなど提出物がなくなった学校もチラホラ見られます。

今後は今まで以上に、テストの点数を意識して学習量を増やさなければなりません。

この方針は公立高校入試にも採用されているので、入試問題は応用問題の配点が多くなる可能性が高いです。

今年からは学習量の確保、テストに向けての対策が重要になってきますので、一緒に頑張りましょう!


福住教室:白土

2021年6月20日日曜日

できるようになるための第一歩(3) 【 自分で決める 】

どんなことであれ、

子どもの代りにやってあげることはできない。

 

試験勉強も、宿題も課題も、

本人が、やるかやらないかを決断し、

そしてやるなら、実行し、継続するしかない。

 

決断し、実行し、継続するのは本人だ。


 

例えば、

成績が上がった後、

子どもは、3通りに分かれる。

 

A)この成績を一時的なもので終わらせてしまう

B)この成績を継続的に取れるようになる

C)さらに上を狙っていく

 

分かれる、と書いたが、

どのパターンにするかを選んでいるのは、子ども本人だ。

 

「どのパターンにしたいかを決めるのが子ども本人」ということではなく、

子ども本人が結果を選択しているという意味だ。

 

無意識に選んでいるか、意識して選んでいるかという違いはあるにせよ、

必ず、本人が選んで決めている。

親や講師は選ぶことができない。

 

ただ、親や講師は、

子どもに、選択肢を意識させることならできる。

 

ほっとくと

先のことなんか考えちゃいない子どもが結構多い。

 

しかし、ちょっと選択肢を示してあげるだけで

先のことを真剣に考え始める子どもも結構多い。

 

だから、選択肢を示してあげることは、なかなか有効だ。

 

選択肢を選ぼうとすると、

自分の未来について考えてみることになるわけだから、

意外と真剣に選び始める。

 

少なくても、切り分けたケーキを選ぶ時よりは

真剣に選ぶものだ。

 

そして、自分で選んだ分、

他人から言われた時よりは、成長するものだし、

「ちょっとは頑張ってみるかな。」なんて思ったりもするものだ。

 

選択肢を提示したり、

どんな選択肢があるか考えさせたりすると、

子どもが、自分で考えて、自分で決めるようになっていく。

 

選ぶことができるのは、選ぶ練習をしている人だけだ。

自分で決めることができる人に成長してもらうためにも、

適切なタイミングで、選択肢を意識させてあげたい。

 

そして、子どもが選択したら、見守ってあげたいものだ。


(まとめ)

 

何であれ、

子どもの代りにやってあげることはできない。

本人が、決断し、実行し、継続するしかない。

 

いろいろある選択肢を、子どもに示してやることはできる。

適切なタイミングで選択肢を示してやることは、

(あるいは選択肢を探してみるように勧めることは)

子供の成長につながる。

 

選ぶことができるようになるのは、

選ぶ練習をしている人だけだ。

なので、子どもに選択をさせる必要がある。

 

子どもが、選択肢を選んだ後、見守る。

 

 

           パシフィック・セミナー 代表 北山義晃

 

        

 

 

2021年6月17日木曜日

子どもの愚痴を言った後で、ぽろっと。

 


 

“自分は親ばかだ”と思っているお父さんお母さんは、比較的多い割合でいらっしゃいます。

 

でも、

子どものことを、こういうところがいいところだ、と思っていても、

普段は、めったにそんなことを口にすることはできません。

 

赤ちゃんのうちであれば、周りからほめられて、自分もデレデレしていても、

雰囲気的に許されることも多くありますが、

子どもが、小学生、中学生となっていくうちに、

“自慢の娘”、“自慢の息子”というような発言はほとんど見られなくなっていきます。

 

その代わりに、“うちの子は、、、、”という愚痴が増えます。

 

お母さん方とお話ししていて、

ほとんどの方が、最初のうちは、

「子どもがこうだった」「ああだった」と、うまくいっていないことをお話しされます。

ご家庭では、ほんとにお母さんは子どもさんのことを心配されているんだな、

苦労しているんだな、大変だろうな、

同じ状況だったら、私も愚痴ってしまうだろうな、と思うと同時に、

お母さん、本当に頑張っているんだな、子どものことが大好きなんだろうな、

一生懸命なんだなと感じるので、

お話を伺っているうちに、だんだんと、

私自身がお母さんと同じ心持ちになってくることがあります。

そして、つい、

「お母さん、本当に、頑張っているんですね。

本当にお子さんのいいところを見てあげているんですね。」

と口から出ることが多いのです。

(お母さんは愚痴を言っていますが、

 子どもに期待をしているから、ここが本当はいいところのはずなのに、

というのが見え隠れするので、私の言葉では、いいところ、となることが多いのです)

 

そうすると、お母さんの方がびっくりして、最初「?」という表情をされるのですが、

「そうなんですよ、この子、こうで、ああで、こんなところがこんな風に、いい子なんです。」

と、お話しを振出しに戻して、言い直しをされることも度々あります。

 

おそらく、普段では、ご近所や子どもの同級生のお母さんネットワークの中で、

言いたくても言えないあまり話せない悩みや、

話したいけど話せない子どもの自慢話を持っているお母さんもいらっしゃるのです。

 

私たち塾の先生は、

そんなお母さんが普段はお話しできない子どものいいところを

お母さん方から遠慮することなく伺うことができるちょっといい仕事だなと思っています。一緒にお子さんのいいところを延ばしていってあげたいと思っています。

 

なにかあれば、ぜひ、愚痴のふりをしたお子さんの自慢話をお聞かせください(笑)

 

白石教室:北山あさえ

 

 

2021年6月16日水曜日

公立高校一般入試の平均点

  北海道教育委員会は6月15日、2021年3月に行った公立高校一般入試の学力検査の結果を公表しました。北海道では、各高校の裁量によって利用を決める、難易度の高い『裁量問題』と、一般的なレベルの『標準問題』の2種類の入試問題が使用されています。


 

5教科合計(1科目60点満点で300点満点)の平均点は、『裁量問題』が193.1点(2020年度183.4点で+9.7点)、『標準問題』が135.0(2020年度125.0点で+10.0)、といずれも大きく平均点が伸びました。

教科別を見てみますと、数学の標準問題が28.3(2020年度23..2点で+5.1)、裁量問題が33.9(2020年度30.1点で+3.8)、と近年にない上昇を見せています。裁量問題のない理科は30.1(2020年度26..0点で+4.1)と、これも大きく伸びました。国語の裁量問題のみ平均点が下がり37.9(2020年度38..4点で-0.5)でした。

北海道では新型コロナウイルスの影響で、2020年の2月末から中学校の休校が始まり、実質3か月間の休校となったため、全教科で出題範囲の縮小が行われました。英語では中学3年最後の『関係代名詞』、数学では中学3年後半の『相似な図形』『円周角』『三平方の定理』が除外され、例えば数学の図形分野の出題はすべて、中学1・2年での履修範囲からとなっていました。道教委は入試直後のコメントとして「例年と変わらない難易度にした」と発表しておりましたが、実際には平均点は大幅に上昇したことになります。

 2022(令和4年)3月の令和4年度入学者選抜より、北海道の公立高校の入試の仕組みが変わります。難易度の高い『学校裁量問題』が無くなることにより、現在の『標準問題』のレベルの問題に統一される、ということは無さそうです。むしろ『標準問題』が無くなって、現在の『裁量問題』の方へ近づいていくのだ、と予想されます。

教科書丸暗記型、一問一答型の勉強法だけでは、通用しない入試にだんだんとなってきています。来年度以降は、この方向性がなお一層強化され、記述問題、資料の読み取り問題、複数単元の融合問題が更に増えていくことでしょう。教科書の本質を身につけた上で、さらに『考える力』を発揮できるようになることが求められています。

澄川教室・鈴木

2021年6月15日火曜日

1学期末試験、結果速報!


先週、今週で定期テストが終わり、結果が返却され始めました。

一足先にテストが返ってきた白石校の生徒たちのがんばった結果を速報でお伝えしたいと思います!


中1 Aさん 合計480点!(内国語、社会は100点!!)

素晴らしい点数でした!次回はもっと点数を取りたい!と前向きな発言もしてくれました。もちろん点数を取ってくれてこともうれしいですが、テスト対策期間中は誰よりも最初に塾に来て勉強していのが本当に偉かったです。


中3 Bさん 合計460点!(内数学は100点!!)

前回から30点アップの初の450点超えです!テストの直前にも部活がありましたが、そんな忙しい中時間を見つけて勉強を進めてくれた成果です。受験生として今後もっと飛躍してくれるでしょう!


中2 Cさん 合計441点!(内数学は100点!!)

去年の定期テストに続き、2度目の数学満点(学年で1人!!)でした。こつこつ勉強をしてくれる生徒さんで、テストが終わった今も自習しに来ています。


今回高得点の生徒さんを中心に紹介しましたが、他にも初めて400点を超えた生徒さんや前回から50点以上上がった生徒さんもいます。前回の記事でも書きましたが、テストが終わって満足するのではなく、この学習習慣を続け次回のテストでさらに頑張ってほしいと思います。


白石教室 石川


苦手を克服した体験をお話しします

今日は私が受験生の時に体験した話を皆さんにシェアしたいと思います。


私は高校生の時、古文が苦手でテストでもいつも赤点スレスレでした。受験生になっても苦手なのは変わらず、「単語を覚える」こと以外は勉強していませんでした。それが、ある時を境に苦手意識がなくなったのです。

それは模試を受けたときのことです。いつもは「単語は覚えたはずなのに何が書かれているか分からない…全然解けない…」となっていましたが、「単語は覚えたはずなんだからできるはず」と考え方を切り替えることができました。実際に、自分が覚えている知識だけをフル活用して解ける問題を探してみると、6割方の問題は「単語」が分かっていれば解ける問題であると気づいたのです。

模試から帰った後は、過去問などを確認して、毎年「単語知識だけで解ける問題」が出題されていないかどうか確認してみました。すると、ほとんどの年度で6~7割の問題が「単語知識」の問題であることが分かりました。そこからは過去問で同じ傾向の問題を解く練習を続けて、本番でも狙った問題だけは得点することができました。


この経験からみなさんにお伝えしたいことは、

・できないことに注目するのではなく、できることを探す

・自分ができるようになった所は何度も練習して確固たるものにする

の2点です。

テストの結果を見るとどうしてもできなかった所に注目しがちですが、しっかりとできるところにも注目してください。できるところから派生して学習していけば、苦手克服のキッカケを掴めるかもしれません。また、「できるところだから練習しなくていい」ではなく「できるところの精度を上げよう」と復習に励んで下さい。絶対に力になります。


福住教室:白土

2021年6月13日日曜日

できるようになるための第一歩(2) 【 勉強法を身につける 】

中学3年生は、

遅い生徒でも、夏には受験生に変身する。

 

上位校を目指している生徒の目の色が

俄然、変わり始めるのも夏だし

 

「志望校はありません。」なんて言ってた生徒が、

志望校を見つけ、

 

「あとちょっと頑張れば、志望校に合格するかも!」とか、

「今のままではまずい!」とか、言い始めるのも夏だ。

 

自分の現状に目を向け、

真剣に考え始めた人から、

一気に勉強を始め、受験生になっていく。

 

そのタイミングで、

適切な方法と適切な課題を与えれば、

大体は、成績が上がる。

 

そのタイミングは、夏であることが多いので、

夏休みは入試の天王山と言われたりする。

 

ともかく、その天王山を制するためには、

 

夏休みまでに、

「勉強法を身につける」ことと、

 

夏休みに、

「適切な課題」に取り組むことが大事だ。

 

 

「勉強法を身につける」ことに関して、2つのポイントを書く。

 


 

 

1.実際にやってみる。

 

「こういう勉強をすれば、伸びるよ。」と言われたら、

実際にやってみる。

 

例えば、

「毎日音読すると英語が得意になるよ」と聞いたときに、

 

実際にやってみる人と、やらない人に分かれる。

 

そして、中学生や高校生の英語は、

音読をするのでできるようになる人と、

音読をしないのでそれなりの人に、

きれいに分かれる。

 

読む練習をすれば、読めるようになるし、

読む練習をしなければ、読めるようにならない。

 

書く練習をすれば、書けるようになるし、

書く練習をしないと、書けるようにならない。

 

考えてみれば、あたり前のことだ。

 

これぐらい当たり前でも、やる人とやらない人に分かれる。

 

「こういう勉強をすれば、

 伸びるよ。」

と言われた課題があったら、とりあえず、やってみよう。

やってみて、自分に合わないと思ったら、それからやめればいい。

 

適切な方法を実行している人は、成績が伸びる。

どんなに素晴らしい方法を知っても、

実行しない人は、そのままだ。

 

 

2.うまくいった勉強法は

  何度か繰り返し、

  さっさと定着する

 

勉強法を試してみて、

その勉強法を、一回できるようになる人は、たくさんいる。

 

大事なのは、できるようになったその後だ。

 

一回できるようになった勉強法は、

何度か繰り返し、

さっさと自分のものにしてしまうことだ。


 

(まとめ)

夏休みは入試の天王山。

夏休みまでに、勉強法を身につける。

夏休みに、適切な課題に取り組む。

「こういう勉強をすれば、伸びるよ。」という方法があったら、

実際にやってみる。

成果の出た方法は、何度か繰り返し、

さっさと自分のものにしてしまう。

 パシフィック・セミナー 代表 北山義晃



できるようになるための第一歩(1)  【 基礎をナメない 】はコチラ↓↓↓

教育・子育て・学習法【個別指導パシフィック・セミナー】: できるようになるための第一歩(1)【 基礎をナメない 】 (pacificseminar.blogspot.com)

2021年6月10日木曜日

ゲームは必ず習慣化するのに、、、

 

「勉強しなさい」と毎日言っても勉強の習慣は身につかないのに、

「ゲームをそんなにやっちゃダメ!」と叱っても、うちの子は、毎日、必ずゲームをします。

 

というご家庭もあるのではないでしょうか。

 



ゲームは、どんなに忙しくても、どんなに疲れていても、
すきま時間を見つけて、やる子どもも多くいます。
今日はやらなくてもいいんじゃないの、という日でも、
どうしても、やりたがります。
眠くてもやります。中毒のようにやっています。

 

「ああ、ゲームと、勉強が逆であってくれたらいいのに。。。」

 


子どもは多かれ少なかれ、天邪鬼(あまのじゃく)なところがあり、
大人がダメだというものほど欲しがります。

 

その性質を利用して、ゲームと勉強をあべこべに子どもに言ってみたら、
どうなるのでしょうか。

「勉強をしてはいけません」と叱ったら、勉強をするようになるのでしょうか?

「ゲームをしなさい」と叱ると、ゲームをしなくなるのでしょうか?

 

  

実は、当時小学3年生だったうちの子に、
まだ、学校の勉強も、宿題も、それほどプレッシャーはなく、
多少失敗したり、わからなくなったりしても、何とか後からフォローできて、
学校の先生や成績にもそれほど影響はない時期に、
このことをやってみました。

 

ちょっと生活習慣が乱れて、反抗期で、お手伝いもしてくれないし、
勉強もいい加減で雑、だらだらダラダラゲームをしている時期で
どうしようもなかったのです。

 

そんなにその生活がいいなら、お手伝い禁止。勉強禁止。
2週間。学校の宿題もやってはいけない。読書も禁止。
ゲームしかしてはいけない。


 

 するとどうでしょうか。

最初の数日は、ちょっと嬉しいんです。
でも、数日たって、あれ?おかしいぞ、と気づきます。
そして、何か別のことがしたくて、うずうずします。

でも、勉強すると叱られるのです。
親に隠れてこそこそと部屋で勉強して、見つかって怒られるのです。

 

とても楽しい?2週間でした。

その後は、今までほどは変な生活をしなくなり、
子どもなりにちゃんとやるということをわかってくれたような気がします。

 

子どもが勉強を習慣化しない原因はいろいろとあるかもしれませんが、
一つの要因として、
子どもは、ゲームとか、勉強とかに反応しているのではなくて、
大人からの押し付けに反応している可能性があります。

 

 大人からの言葉がけのアプローチの仕方次第で、子どもの反応は変わってくるものです。

ぜひご家庭でもちょっと知恵を絞って、
子どもの天邪鬼に対抗して、
お父さんやお母さんからも、子どもの裏をかくようなアプローチを
考えてみるのも悪くないかもしれません。

それでも、ご家庭でうまくいかない時には、
一緒に知恵を出し合いますので、ぜひ当塾の先生に相談してみてください。


 白石教室:北山あさえ


ちなみに、下の記事も参考にしてくださいね。

教育・子育て・学習法【個別指導パシフィック・セミナー】: 毎日コツコツ1日30分より、1週間で3時間半? (pacificseminar.blogspot.com)


2021年6月9日水曜日

来年度以降の公立高校の配置計画

 

 北海道教育委員会がは6月1日、2022年度以降の公立高校の配置計画案を発表しました。この計画は、高等学校進学希望者数に見合った定員を確保することを基本とし、中学卒業者数の状況を踏まえながら、学校・学科の配置や規模の適正化を図るために、向こう3年間の計画を策定するとともに、それに続く3年度分の見通しを示すものです。

 今回はオホーツク中学区の留辺蕊(るべしべ)高校の募集停止が決定しましたが、石狩学区については新しい動きはありませんでした。

 しかし、石狩学区においても、昨年度までの計画で、既に以下のような来春以降の配置が決定されております。現在中学3年生の子どもさんはぜひ確認しておいてほしいと思います。

 


【2022(令和4)年4月入学生】

=道立高校=

札幌月寒高校(普通科)7学級(定員280)→8学級(定員320) 1学級増

札幌北陵高校(普通科)7学級(定員280)→8学級(定員320) 1学級増

札幌手稲高校(普通科単位制)7学級(定員280)→8学級(定員320) 1学級増

札幌丘珠高校(普通科)7学級(定員280)→8学級(定員320) 1学級増

=市立高校=

市立旭丘高校(普通科単位制)8学級(定員320)→(普通科単位制)6学級(定員240)+

                  (理数情報科単位制) 2学級(定員80) 学科新設

                                 

札幌月寒、札幌北陵、札幌手稲、札幌丘珠の4校は2020年度に1学級(定員40)を減らしたばかりでしたが、札幌市内の中学校卒業生の増加に伴い、減らされた定員が復活となりました。札幌丘珠は現在普通科フィールド制をとっておりますが純粋な普通科に転換されます。

札幌市立旭丘高校では、来春に2学級(定員80)の理数情報科が新設され、普通科は2学級減となります。

 また、前回計画時に1学級増が予定されていた恵庭北高校(普通科)については、9月の正式な計画発表時まで結論が保留となりました。

2021年度春の入試で2次募集を行なったにもかかわらず1学級以上の定員が満たされなかった札幌南陵高校、札幌東豊高校、野幌高校、千歳北陽高校の4高校で、2022年度に各1​学級減が行われる可能性がありますが、こちらも9月の正式な計画発表時にはっきりとする予定です。

澄川教室・鈴木

テスト後の過ごし方


 現在、各中学校で定期テスト期間になっています。教科書が変わった最初のテストで対策が立てずらかったり、コロナで日程変更があったりと大変なテストでしたが、みなよく勉強してくれました(まだテストが終わっていない生徒さんたちはよく勉強してくれています!)

今日も、テストを終えた生徒さんたちが「できた!」「難しかった!!」などなど、悲喜こもごもの報告を学校帰りにしてくれました。頑張った生徒たちを労いながら、テストの結果を楽しみに待っています。


さて、定期テストが終わると燃え尽きたように勉強をしなくなる(勉強時間が大幅に減る)生徒さんがたくさんいます。特に部活生はこれから中体連があるため、なおさらその傾向が強いです。しかし、これは本当にもったいない!!


物理では2種類の摩擦力があります。静止している物体を動かすのに必要な静止摩擦力と、動いている最中にかかる動摩擦力の2種類です。実は前者の方が後者よりも大きくなります。重たい家具を動かすとき、動くまでは大きな力が必要ですが(静止摩擦力)、いったん動きだすとそんなに大きな力がいらない(動摩擦力)現象です。


勉強でも同じことが言えます。0から動き出すのには大きな力が必要ですが、動いている間はそんなに大きな力は必要ないのです。なので、テストが終わって勉強をやめてしまうと、再開するのに大きな力が必要になるので大変なのです。せっかく動き出したのであれば続けた方がそのまま楽なのです。生徒たちにはこんな例を使って勉強を続けるメリットを話しています。


今日もテストが終わったのに勉強をしに来て生徒さんがたくさんいました!テストで付けた学習習慣をこのまま続けていってほしいと思っています。


白石教室 石川





2021年6月7日月曜日

スキマ時間を活用する

 

スキマ時間を使うと勉強が捗る、というのは皆さん聞いたことがあると思います。

でも、実際にスキマ時間に勉強をしてみるとなかなか思うように進まなかったりして、「スキマ時間じゃ何も進まないな」と思ったりしませんか?

今日はそんなスキマ時間の活用について考えます。


代表的なスキマ時間と言えば「移動中の電車の中」や「授業と授業の合間」などが挙げられると思います。どちらも5分から15分くらいでしょうか。そんな短い時間の中では、数学の問題を解くことはできないので、インプット(単語を覚えたり、教科書を読んだり)が多くなると思います。

でも実はアウトプット(解いたり、思い出したり)の方が学習効果が高いので、スキマ時間にはぜひアウトプットをしたいのです。では、どうすれば良いのでしょう。


例えば、数学で分からなかった問題を暗記カードにまとめるのはどうでしょう。表には問題、裏には解答(途中計算までしっかり)を書いておく。表を見て解答の流れを頭の中で説明して、裏を見て答え合わせ。そうすれば、スキマ時間でもアウトプットが可能です。

単語の暗記についても、スキマ時間にインプットするのではなく、単語カード(今なら単語アプリ)などで覚えているかの確認をするのです。


このようなことをするためにも、普段の授業で、ある程度頭に入れておいて、スキマ時間で復習すれば効率がいいですよね。

普段の学習はスキマ時間を活用するための準備と考えると良いのかもしれません。ノートなども短い時間で確認しやすいようにレイアウトを工夫してみたり、苦手な部分はメモ帳や暗記カードにまとめてみたりなどです。

一日の時間を増やすことはできないので、限られた時間の中でできることを増やすのがスキマ時間活用の極意かもしれません。


福住教室:白土

2021年6月4日金曜日

できるようになるための第一歩(1)【 基礎をナメない 】

 


「できる生徒(あるいは、できるようになる生徒)」と

「そうでない生徒」の違い。

それは、基礎を大事にするかどうかだ。

 

そして、基礎は、教科書に全て載っている。

 

だから、教科書をベースに勉強すると、

どんな科目でも力をつけやすい。 

 

例えば英語。

ただ読む練習をするだけでも、

しない生徒と比較すると、雲泥の差だ。

 

しかも、教科書の音読をしている生徒としていない生徒では

その後の力の付き方も全く違う。

 

なので、例えば

「毎日15分、

 英語の音読の時間をしようね。」という指示を出したときに

 

そのことを

「本当に実行する生徒」と、

「適当に実行する生徒」と、

「実行しない生徒」に、分かれる。

 

 

「本当に実行する生徒」

は、450点前後取っている生徒、

あるいは、近い将来そういう成績を取る生徒だ。

 

「適当に実行する生徒」

は、適度に350点程度を取る生徒で、

 

「実行しない生徒」

は、まあそれなりだ。

 

基礎を徹底的にマスターすると、

本当に人生が大きく変わる。

 

大学なんて全く縁のない高校の生徒が

基礎を徹底的にやることで、

小樽商科大学に進学したり、

 

英語が平均点程度だった生徒が

クラスのトップ(英語は)になったり、なんてこともある。

 

極端な話、英語の教科書を読んで、練習して、

書けるようにさえしちゃえばいいので、

 

中学生の英語は、

「できる、できない」ではなく

「やるか、やらないか」なんだと思う。

 

しかも、

どちらを選択するかは

自分で決定できる。

 

「1日15分音読する」の

15分は、1日のたったの1%程度だ。

 

毎日1%の時間(15分)を正しい勉強方法に投資する。

 

それだけで、英語ができるようになるのだから

どう考えてもお得だ。

 

やっている人は

やっていますよ。(←本当)

 

そして、

着々と成果をあげつつあります。(←これも本当)  

 

            パシフィック・セミナー 代表 北山義晃


 

高校受験時の進路選択【公立高編⑦】

    先週の記事 の続きです。主に新中3生向けの記事です。 2 ヶ月に渡って連載してきたこのシリーズも、公立高編については今回が最終回です。今週は『多様なタイプ』の高校について紹介したいと思います。 【全日制普通科単位制・全日制専門学科単位制】   全日制普通科単位制 ...